朝食風景

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ぬりぬりぬりぬり。
娘が瓶から恥を掬い出し、人に塗りたくる。
「おいおい、そんなに恥を塗りたくるものじゃない。その人、真っ赤になっているじゃないか」
そう言うと娘は口を尖らせ、恥を塗った人を口に放り込む。
「ああほら、口の周りに恥がついている。今日から中学生なんだからもう少しちゃんとしなさい」
私が口の周りを拭こうとすると「自分でやるから大丈夫!」と言って、制服の袖で口を拭き始める。
再び私が注意しようとする気配を察したのだろう。娘は元気よく「行ってきます!」と言って家を出た。
まったく…立派なレディになるのはまだまだ先だな。
そんな事を考えながら、私も仕事の準備を始める。
地球畑で増えすぎた人を収穫し、出荷できるように袋詰めにする。最近は異常気象のせいか人の出来が悪い。
天気を操る神は何をやっているんだ?
神々への生贄出荷数を減らしてやろうと決め、皿の上に残った人を片付けてから家を出た。
ファンタジー
公開:22/08/01 21:14

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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