花火師の憂鬱

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百聞は一見に如かずと言うが僕の彼女は一見を超える百聞を持っている。
彼女はとても辛口だ。花火師の僕が彼女の為に作った花火を「それ知ってる」と切り捨てる。今回もダメか…
彼女は手にした花火の図鑑をぱらぱらとめくると僕が作ったものとよく似た花火が載ったページを見せてきた。僕の作った花火より、図鑑の花火の方がもっとキレイだった。
こうなってしまってはぐぅの音も出ない。仕方がない…出直すとしよう。

彼は私の為に花火を作って来てくれる。本当は凄く嬉しい。だけど私が喜んで、それに満足してしまえば彼はもう会いに来てくれないかもしれない…
だから私は花火を学ぶ。図鑑を読み込んでは彼の花火を論破し、新しい花火を作ってくるよう言い渡す。
私って嫌な女だなぁ…この恋が燃えて散ってしまう前に私から告白した方が良いだろうか?それとも彼が告白してくるまで待つべきだろうか?
こればっかりは図鑑にも答えが載っていない…
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公開:22/08/01 20:58

幸運な野良猫

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元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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