猫のキャッチ

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ところどころ色がくすんだコンクリートを、ハイヒールが突き刺さるほどに刺す。
いつものキャッチの見たくもない顔、今日も視界に入ってから目をそらした。
「ニャー」
と声がした。
癒しを求めて声がした路地裏に目を向けた。路地裏の奥ではそこまで高級そうでない毛並みとまあまあ整った顔立ちを持った猫が、ねずみの巣にくたびれた毛並みの猫を案内していた。
「ニャニにしましょうか」
「とりあえずニャマで」
ファンタジー
公開:22/08/01 18:45

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