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ボスに銃口を向ける若い部下。
ボス「何の真似だ?」
部下「あなたの真似ですよ」
ボス「私の真似?」
部下「あなたは自分の保身の為なら何だってやって来た。仲間でさえも簡単に裏切って来た。そうやって、のしあがって来たのでしょう?」
ボス「そうだ。何が悪い」
部下「まあ、裏稼業。何だってアリだ。そんな事はどうでもいい。あんたの子を産んだ堅気の女がいただろう」
ボス「そんな女もいたな。それがどうした?」
部下「オレがその時の子供だとしたら?」
ボス「バカな。女と子供は事故で死んだはずだ」
部下「ホントに事故で死んだと?」
ボス「まさか?」
部下「そのまさかだよ!」
ベリベリ!!
部下が変装マスクを取る。下から出てきた顔はボスと瓜二つだった。
部下「まあ、親子だから当然、元々顔は似ているが、多少はいじった。老けるように。まあ、誰も気付かないだろうな。中身が入れ替わっても」
部下は引き金を引いた。
ミステリー・推理
公開:22/08/01 18:24

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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