雪女と重度心身障害者
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雪女はほとんど人がいない街中を歩いていた。コロナ禍で、多くの人が外出を控えていた時である。彼女はその美貌が故に人からどうしても注目を浴びてしまうため普段は外出を控えているのだが、こういう状況ならほとんど見られる心配はないため安心して出てきたのである。
街で車椅子に乗った重度心身障害者に会った。
「へえ、お前みたいな者が街に出てきていいのかい?」
雪女は怜悧な微笑を浮かべて言った。
「いやそりゃ逆だよ。ぼくはインフルエンザに感染した人が傍を通るだけで命を落とす危険があるんだ。こういう状況は本当に安心だ。みんなやればできるじゃんって感じ」
そう言われて雪女は、ハッとした。マイノリティー同士通じ合えた気がした。
「それじゃ、またね」
「うん、お姉さんみたいな綺麗な人にまた会えるとうれしいな」
その後雪女がコロナ禍を、持続させるために暗躍したかどうかは定かではない。
街で車椅子に乗った重度心身障害者に会った。
「へえ、お前みたいな者が街に出てきていいのかい?」
雪女は怜悧な微笑を浮かべて言った。
「いやそりゃ逆だよ。ぼくはインフルエンザに感染した人が傍を通るだけで命を落とす危険があるんだ。こういう状況は本当に安心だ。みんなやればできるじゃんって感じ」
そう言われて雪女は、ハッとした。マイノリティー同士通じ合えた気がした。
「それじゃ、またね」
「うん、お姉さんみたいな綺麗な人にまた会えるとうれしいな」
その後雪女がコロナ禍を、持続させるために暗躍したかどうかは定かではない。
ファンタジー
公開:22/07/30 22:42
少し変わった、ブラックな話が好きです。
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