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部屋に入った瞬間、背筋がゾクッとする。私の勘は大抵当たる。このホテル出るな。覚悟を決める私。そして深夜2時。そろそろかな~っと思っていたら、来た。金縛り。頭上に気配。はいはい。そのパターンね。やれやれと思う。毎度毎度、芸がない。そう思いながらもとりあえず、流れに身を任す。次は私の上に覆い被さるように乗ってきた。そして首に手がかかる。あ~。フルコースね。私は笑うのを我慢する。次は何かな?っと待っているとスッと体が軽くなる。えっ?終わり?チェッ!なんだよ~。つまんね~な。金返せ~。まあ、出ただけマシな方だけどね。高い金払ったのに出ない時もあるから、まあ、オッケーとしよう。こうして私は毎夜毎夜、幽霊の出るとウワサのホテルなどに泊まるのを趣味として楽しんでいるのである。
ホラー
公開:22/07/28 09:38

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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