熱き発電

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この連日の猛暑に皆はクタクタであるが、遂に熱闘博士は熱さを電力に変換する事に成功した。
元々ソーラー発電等は前から開発され電力供給に一役かっているが、このソーラーシステムは初期費用も掛かり、一定期間毎のメインテナンスも必要となり結構負担は大きい。
それに大規模設置の場合は、山林等の開発による自然破壊も伴い必ずしも100%良いとは言い切れず批判を受けてる部分もある。
これに対し熱闘博士の今回発明した小型発振器は、各人がこれを一つポケットに忍ばせておけば、その人が暑いと言ったり感じたエネルギーや贔屓チームに対する熱い声援等が集積され、直ちに100V電力として各個人の予め登録された家庭に還元されるのである。
営業マンが外出先で今日は猛烈に暑いなと感じたり、甲子園で球児が熱闘を繰り広げたり、観衆が大声で応援すればドンドン発電される。
この発明のせいか、世の中ワーワーと騒々しくなったが、マー良いか!
ファンタジー
公開:22/07/27 23:17

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