台風のくれた出会い

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出会いは衝撃的だった。
台風の日、傘が壊れてしまい、コンビニで買っている時、あなたがずぶ濡れになりながら現れた。

「どひゃーーー!!冷たい!!」
「あの……。大丈夫ですか?ハンカチどうぞ」
「ああ、ありがとう!!……あっ!!」
「えっ?」
「君、凄く可愛いね!!ここで会ったのは運命だ!!俺の彼女になってくれ!!」

そんな出会いだった。当然、私は拒否した。でもしつこく食い下がるあなたに、私は仕方なく連絡先だけ教えた。
それからは彼が猛アタックしてきた。断っても断っても何度も何度もデートの誘いをしてくる。それで仕方なく、一度だけならとデートに行くと、あなたは私を色々な場所へ連れていってくれた。それから私もあなたは悪い人じゃないと思い始め、次第に意識するようになった。彼の強引さに惹かれ、引っ張っていってくれるところに頼りがいを感じて好きになった。あの日、台風でなかったら私は彼と出会えてない。
公開:22/07/27 10:53

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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