スイカ
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それは夏の果実だった。緑色と黒が混ざった色をしていて、割ると中には赤い果肉がたっぷりと詰まっていた。太陽の照り付ける暑い日には、キンキンに冷えたスイカが美味しい。スイカを食べると種を口の中でより分け、吐き出す必要がある。スイカ自体は好きだけど、その作業が面倒で、僕はスイカがあまり好きではなかった。
「スイカ切ったよ。食べな」
おばあちゃんの家に帰省したら、必ずスイカを切ってくれる。僕は種を分けるのが面倒だなと思いながら食べる。
「スイカの種、置いておいてくれるかい?畑でスイカを作ってみようと思ってね」
おばあちゃんがそんな事を言った。僕は食べたスイカの種を置いておいた。それから一年が経ち、また夏が来た。
大きく育ったスイカは、また実を付けていた。こんな小さな種から大きく育つ生命の神秘を肌で感じた僕は、スイカが好きになった。
今年も美味しいスイカが成りますように。
「スイカ切ったよ。食べな」
おばあちゃんの家に帰省したら、必ずスイカを切ってくれる。僕は種を分けるのが面倒だなと思いながら食べる。
「スイカの種、置いておいてくれるかい?畑でスイカを作ってみようと思ってね」
おばあちゃんがそんな事を言った。僕は食べたスイカの種を置いておいた。それから一年が経ち、また夏が来た。
大きく育ったスイカは、また実を付けていた。こんな小さな種から大きく育つ生命の神秘を肌で感じた僕は、スイカが好きになった。
今年も美味しいスイカが成りますように。
公開:22/07/29 09:24
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