花火師の憂鬱

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今年の夏、やっと花火大会が開催される。
これまでコロナの影響もあってかずっと中止を余儀なくされていた。今年は全席指定のチケット制だが、それでも開かれてくれるだけでありがたい。
俺達花火師は今年の花火大会を心から楽しみにしていた。
チケットを買ってくれたお客さんも同じだろう。まさか、初日に完売するとは思わなかった。気合が入らないわけがない。
絶対に見る人を楽しませるぞ!と挑んだ花火大会。
だが、観客席には誰もいなかった…
どういう事だ!と主催者を問い詰める。
「実はチケットですが、全て悪質な転売屋に購入されたようで…それを誰も購入しなかった結果、今年の花火大会はご覧の通りの無観客となりました」
その説明に俺達は肩を落とす。その様子を観客席の向こうから眺める人々。
転売ヤー…マジで許さん!
公開:22/07/28 20:58
半分実話

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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