純青
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雲一つない青空だった。それはまさに純青。容赦なく照り付ける太陽に風が吹き、爽やかな夏空の日となった。僕の気持ちは今、こんな純青の空と同じだ。混じりけのない純粋な気持ち。それは彼女を愛しているという気持ちだけだ。両親を交通事故で亡くして天涯孤独の身となり、絶望していた中、彼女の笑顔に救われた。僕は自殺も考えていた。でも彼女の為に生きようと思った。心の底からまた生きたいと思った。
「凄く良い天気だね」
「うん。良い天気だ」
いつも隣には彼女がいる。幼馴染で家が近所だから一緒に遊ぶことが多かったから特別、意識なんてしたことはなかった。でもそうだ。そばにいる当たり前がこんなにも大切でありがたい事なのだということを、両親が他界してから初めて思い知らされた。
「夏休みはいっぱい遊べるね」
「ああ。思い出作らないとな」
青春の思い出は甘酸っぱいだのと言う。だが僕にとっては、甘いだけの純青だ。
「凄く良い天気だね」
「うん。良い天気だ」
いつも隣には彼女がいる。幼馴染で家が近所だから一緒に遊ぶことが多かったから特別、意識なんてしたことはなかった。でもそうだ。そばにいる当たり前がこんなにも大切でありがたい事なのだということを、両親が他界してから初めて思い知らされた。
「夏休みはいっぱい遊べるね」
「ああ。思い出作らないとな」
青春の思い出は甘酸っぱいだのと言う。だが僕にとっては、甘いだけの純青だ。
公開:22/07/24 09:22
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