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朝起きると寝癖が付いていた。寝癖が付いた部分を水で濡らして整える。しかし今日の寝癖は、一味違った。いくら水を付けてもピンッと立ったままだ。
「くそう。頑固な寝癖だな」
俺は次の手に出た。ヘアワックスを付け、寝癖を直そうとした。しかしそれでも寝癖は治る事はなかった。
「えっ、普通にやばくね?」
朝の忙しい時間帯。出勤前のこの時間帯だからできればやりたくなかった手だが、最終手段に入る。
「仕方ねえ。風呂でシャワー浴びていくか」
風呂場に行き、シャワーを浴びる。しかし寝癖は、それでもピンッと立ったままだった。
「なんでだよ!?どうなってんだよ」
一体俺はどんな寝方をしたんだ。どんな寝方をしたらこんな強力な寝癖が付いてしまうんだ。諦めた俺は、寝癖を生かした髪型に髪型を変えてその場を凌いだ。
翌日、美容院に行って髪を切ってもらう。
「寝癖が凄すぎてハサミが通りません」
俺は一生このままらしい。
公開:22/07/26 07:49

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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