花火師の憂鬱

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私は多くの花火師に認められた花火専門画家である。
写真ではなく筆を走らせる事で花火の臨場感を、熱を、大きさを伝える。私の描く絵に見る側は勿論、作る側の花火師までもが圧倒された。私は画家でありながら花火師を名乗る事を許された。
が、そんな私を疑問視する声もある。「たかが絵で花火師を名乗るなんておこがましい」と。
私の描く絵は花火と同じだ。生で見ればその熱意は余す事なく伝えられる。
だが画面越しに見る私の絵はテレビ中継の花火と同じで「こんなものか」の一言で終わってしまう。
故に口さがないものから私は”花火専問画家”と言われている。門を問にするなんて、口の悪い奴らだ。
だから私は全国の花火大会に足を運んでは絵を描く。観客は空に描かれる花火とカンバスに描かれる花火に釘付けとなる。これでも私の花火師としての腕を問いますか?と言わんばかりに描く。
その結果、「花火の邪魔をするな!」と花火師に怒られた…
公開:22/07/25 20:54

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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