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最近、小学生時代からの友達が殺人をした。
友達と言っても彼女は友達とはある程度距離を置くような子で、仲が良い訳では無い。彼女は普段はずっと無表情で、何を考えているのか分からなかったけど、おとなしい子で殺人をするような子とは思えない。ただ、心当たりが無いと言えば嘘になる。小学3年生のときの、公園で何人かと鬼ごっこをしてたときだった。例の彼女が鬼になったとき、大きく笑いながら逃げる私達を追ったのだ。いつもの無表情の彼女とは思えないほど楽しそうに。この時は鬼ごっこの後、彼女は何も無かったかのように黙って帰ってしまった筈だ。それから彼女は鬼ごっこをしなくなった。彼女は何もできない者を追いかけるのを殺人と重ね、娯楽のために殺人をしたのだろう。
「私も鬼ごっこは鬼の方が好きだよ。」
私の隣には血の濡れたナイフを持つ、死体になった彼女が居た。
「これで私も殺人鬼だ。」
私は楽しそうに笑っていた。
その他
公開:22/12/22 07:54
更新:22/12/22 11:53

しくよろみみ

将来の夢は小説家な一般中学生でございます。
ショートショートを書いてみようと始めました。
自分の作品がいいなと思って頂けたら嬉しいです。
 

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