地獄で待ってるよ。

「君は天国へ行くことになった。」
閻魔は目の前の少女へ告げる。
「何でですか？」
閻魔はその疑問に少し動揺する。
「何でって、君はいじめられて自殺してしまっただけ。特に悪い事もしてないし、来世が来るまでゆっくり天国で生活してくれ。」
少女は閻魔を真っ直ぐ見つめ、言い放つ。
「嫌です。私はあいつらを一生呪うのです。あいつらはどうせ地獄行きでしょう？だったら地獄に行かなきゃあいつらの苦しんでいる姿が見れません。」
閻魔は予想外の言葉を言われ、力なく言い返す。
「し、しかし君は…」
少女は閻魔の首を絞める。
「…これで有罪です。地獄に落としてください。」
少女は首をパッと離した。
閻魔はふらつきながら、苦渋の決断を下す
「……地獄行きだ……」
少女は満足そうに笑う。
地獄への扉に入り、呟く。
「地獄で待ってるよ。」