サンタクロース見習い

僕のお爺ちゃんはサンタクロースだ。
だから僕は子どもだけど、クリスマスの夜にお爺ちゃんと一緒にプレゼントを渡しに出かける。
お爺ちゃんはプレゼント担当。僕はお手紙担当。
僕の手紙は”仲直りの手紙”。朝、目が覚めると枕元に置かれているはプレゼントと謝罪の言葉が書かれた手紙。
大人は意地を張るが、子どもは素直だから手紙ですぐに仲直りする。
貰ったクリスマスプレゼントを手に一緒に遊び始める。
ケンカしていた子ども達が翌朝、仲良くなっている姿を見ると僕も嬉しくなる。
だから僕は一生懸命お手紙を書く。今書いている手紙はとても難しい…でも、絶対に相手が許してくれるようなお手紙を書いてやる！
クリスマスイブは一緒に過ごせなかったけど、クリスマスは一緒に過ごしたい。
僕のわがままを、彼女は聞いてくれるだろうか？こんな僕を許してくれるだろうか？
恋人はサンタクロース。そう伝えられる日が、いつか来るだろうか？