ぎゅーっ

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僕は子供の頃、妖怪の住む田舎の野山で暮らしていた。
多くの妖怪とは友達で、怖いと思った事は一度もない。
テレビゲームよりアナログゲーム。お菓子より木の実。
人間よりずっと長生きな妖怪は僕の良き先生だった。
だけど僕も大人になり、そんな妖怪の姿が見えなくなった。
でも寂しくはない。だって僕の傍には今も妖怪がいるのだから。
僕が危ない道に進みそうになったら体を張って止めてくれるぬりかべ。
風邪を引いた時、氷嚢を用意してくれる雪女。
社会人1年生はいそがしに尻をよく叩かれていたっけ。
目には見えないけど。僕の周りにはいつだって妖怪がいる。
僕が挫けそうな時、ぎゅーっと抱きしめてくれる。
僕にとって妖怪は大切な存在なんだ。

「素敵な話ね」
僕の話に微笑む彼女は妖怪が見えているようだ。さすが口裂け女。
そう褒めると彼女は頬を膨らませる。
「都市伝説と妖怪は違うわよ」
彼女と妖怪達に怒られた。
公開:22/12/14 21:06

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
そのIDも凍結されてしまったので旧アカウントには手出しができない状態です。
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…2年経過で、ただただ失望した…

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