豆腐の角に

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「豆腐の角に頭ぶつけて死ぬってあり得なくない?」
「あー、それさ物理的にじゃなくて、精神的にやられて死ぬんだよ。」
「は?」
「頭をぶつけた時に豆腐に精神を汚染されて自殺して、死んじゃうの。」
「え、怖っ。」
「ある地域で生産されてるごく一部だけそうゆうヤバいのがあるらしいよ。」
「ふーん。」


これが例の豆腐か。
頭をぶつけるんじゃなくて、頭を近づけるくらいなら大丈夫でしょ。どれどれ。

う、うわあああああ

豆腐の意識が、記憶が、俺の中に!流れ込んでくる!


ううっ。水責め、釜茹で、挙句にすり潰されるなんて…。こんな事されて、人間を恨んでたんだな。
よしっ、俺と友達になろう!人間だって悪いやつばっかじゃないんだぜ!

それから俺は豆腐と色んな事をして遊んだ。映画鑑賞。ライブ。遊園地。

豆腐太郎!今日は銭湯行こうぜ!


ううっ。ごめんよ。
まさか湯豆腐になっちゃうなんて…。
SF
公開:22/12/12 16:15

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