メイドロボ

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メイドロボなるものを買った。家事、炊事、洗濯が苦手な人に人気らしい。安い買い物ではないが、手間を金で買うと思えば出せない金額ではない。質感、表情は人間そのもの。年を重ねるにつれ老化の機能もあるらしい。

メイドロボは文句一つ言わず身の回りの世話をしてくれた。外出する際も一緒に出かけた。周りからは夫婦の様に見えたのだろうか。縁が無く、結婚はしなかった。

気付けばもう老人となり病院のベッドで横たわる。体は満足に動かない。老衰でこの世を去るのは幸いか。メイドロボは今日も隣で優しい顔でニコニコしている。

「ありがとう。君がいてくれて満ち足りた人生だったよ。」
「とんでもないです。私はあなたのメイドロボですから。」

そして、私は天に召された。

ここがあの世か。
一人になっちまったな。

「お、お前!何でここに!」

「私はあなたの冥土ロボですから。」

「…。ありがとう。よろしく。」
SF
公開:22/12/13 22:08
更新:22/12/13 22:12

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