批評マシン

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私は書いた作品を批評マシンに入れた。私の書いた小説を、適切に評価してくれるマシンである。
書いた作品を褒めてくれるのが嬉しかった。私が前にとあるサイトに載せた作品が酷評されたことがあった。このマシンはそういうことをしない。
ここの表現をこうした所がすごいと思ったとか、斬新なアイデアだあなたにしかできないと評価されるのでいい気分だ。
私はその気になり、あらゆる出版社に作品を投稿してみた。しかしことごとく落選した。
失意のうちに自費出版をしてくれるという出版社に持っていった。これすごい傑作ですよ百万円も出してくれれば本にしてあげますよと言われた。
私の良さを分かってくれる人がここにもいた。しかし良さを分かってくれるのがマシンと、この出版社の人だけとはみんなは見る目がない。
後で分かったのだが批評マシンを出していたのは、その自費出版を引き受けてくれた会社らしい。どこまで度量の広い会社なのだろう。
その他
公開:22/12/06 21:57

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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