モスキートマスク

子どもの声がうるさいから公園が廃止。この問題は全国へと波及した。
公園は要望によって次々と廃止。これにより公園の管理費が浮くと地方自治体も大喜び。
浮いた費用は会議という名の飲み会によってすべて消費される。
いつの時代も被害を被るのは子ども達である。
私はそんな子ども達が大声で遊べる環境を作る為、モスキートマスクを開発した。
このマスクをつけた状態で喋ると子ども達の声はモスキート音と化す。
子ども達の声は子ども達にははっきりと聞こえるが、大人には聞こえない。
子ども達はこのマスクをつけ、公園ではしゃぎまわった。
その様子を見る大人達。文句をつけようにも、声が聞こえないから何も言えない。
そんな大人達を見ては子ども達は大人の悪口を言いたい放題。
今度はそれが問題になったが、それは悪く言われる大人にも問題があるんじゃないか？
実際、モスキートマスクを作った私は子ども達から悪く言われた事がない。