ヒナの気まぐれ

トシとヒナは恋人同士だった。ところがデートの日ヒナがヤンキーの男に絡まれた。トシは助けようと立ち向かっていった。しかしボコボコにされた。
実はヒナはヤンキーの男ジュンとデキていて、トシを殴り殺しジュンと一緒になろうと画策していたのだ。
だがヒナは殴られているトシを見ているうちに可哀想になってきた。私たちは一度は愛し合った仲じゃないの。それをこんな形で失っていいの。
「やめてジュン。私この人と一緒になるわ」
ジュンは戸惑い、憤懣やる方ない様子だったが、呆れて帰ってしまった。
トシは暴力の後遺症で体がボロボロになり車椅子生活を余儀なくされた。
ヒナは最初こそ献身的に世話していたものの、恋人を殺すことを画策していた者がそんな思いやりがあるはずもなく、すぐ飽きてしまった。
だがトシはお前の企みはおれも気づいている、せめて世話をしろと言うので、やむを得ずヘルパーを雇った。
ヒナは選択を後悔した。