神への願い

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八百万の神々にマンションに住んでいただくことになった。ご利益がほしい人はそこに住んでいる神様の部屋の所まで行って、お願いして願いを聞いていただく。
受験合格や就職内定などは誰もが願うことなので、その神は別格として他の所に住んでいただくことにした。
例えば学業の力を伸ばしたかったら、伸ばしたい学問の神の部屋に行く。文章の神とか、電気の神とか、歴史の神とかである。
祈れば力を発揮できるようになる。しかし人生で一度きりなので、よく考えて選ばなければならない。また選んでその力を伸ばしたとしても、試験に落ちる人もいたしその後の学業で伸び悩む人もいた。
中にはそそっかしい人もいて、行き先を間違えてしまう人もいた。しかし却って思わぬ力をつけれたといって喜ぶ人もいた。
勉強や仕事はほどほどでいい。それよりも趣味や好きなことの力を伸ばしたいと、その分野の神に行く人も多かった。
その方が利口かもしれなかった。
ファンタジー
公開:22/12/08 23:24

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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