クロノス

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クロノス。それは、ギリシア神話の大地および農耕の神だ。私はクロノス様に会った。そう言っても誰も信じてなどくれなかった。神はいたんだよ。本当だ。
あれは私がまだ子供だった頃。田舎で育った私は、両親の畑で遊ぶのが常だった。やわらかい土の上を裸足でかけまわったものだ。
ある日、いつものように畑で遊んでいると、いつの間にか年老いた男が立っていた。好奇心旺盛な子供だった私は、男に話しかけた。
「こんなところで何してるの?お父さんに用事?」
「ここはお父さんの畑かい?」
「うん。そうだよ」
「そうかい。良い畑だね。どれ、ちょっとしたプレゼントをあげよう」
そういうと男は、不思議なキラキラとした粉を畑にまいた。その瞬間、畑の作物から芽が出てきたんだ。僕はビックリしたね。振り返るともうクロノス様はいなくなっていたんだ。
それ以来、私はクロノス様にもう一度会う為、農業を生業にしたんだ。また出会いたいものだ。
公開:22/12/03 09:10

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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