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駅前始発のバスに乗車した。目的地までには10幾つかの停留所があり、降りる人は自分の降車予定のアナウンスが流れると、降車ボタンを押し知らせる。
小さい子は喜んで押したがり、家の近くに来ると良いかと親に言って押す。そんな時に限り子供が押すより早く先にボタンを押してしまう気の利かないオッサンもいる。
たまに誰も押さずに通過しそうになって、慌てて降りますと席を立つ輩もいる。誰かが押すだろうと勝手に思いこんでか、呑気に構えていたのだろう。勿論降車する人がいなくとも乗車客が停留所で待っておれば停車するが。
或る停留所名がアナウンスされると透かさず降車ボタンの赤が点いた。次停車致しますとアナウンスが流れる。
バスが停車し出口扉も開くも誰も降りる人はいない。運転手はマイクで〇〇停留所ですよ、と声を掛けるも降車客の姿は見えない。
只何故か後部座席方面から、前出口方面に移動し降りた気配の一陣の風があった。
小さい子は喜んで押したがり、家の近くに来ると良いかと親に言って押す。そんな時に限り子供が押すより早く先にボタンを押してしまう気の利かないオッサンもいる。
たまに誰も押さずに通過しそうになって、慌てて降りますと席を立つ輩もいる。誰かが押すだろうと勝手に思いこんでか、呑気に構えていたのだろう。勿論降車する人がいなくとも乗車客が停留所で待っておれば停車するが。
或る停留所名がアナウンスされると透かさず降車ボタンの赤が点いた。次停車致しますとアナウンスが流れる。
バスが停車し出口扉も開くも誰も降りる人はいない。運転手はマイクで〇〇停留所ですよ、と声を掛けるも降車客の姿は見えない。
只何故か後部座席方面から、前出口方面に移動し降りた気配の一陣の風があった。
ミステリー・推理
公開:22/12/02 22:25
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