高揚感

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それはまるで当たりのついた棒アイスを食べて、当たった時のようなトキメキだった。もう一本貰えるという得した気持ちで、アイスを貰いにルンルン気分で店に行く。その時の感覚に近いだろう。
もうすぐクリスマス。今年はどんなプレゼントがもらえるだろう。想像するだけで楽しくて、ワクワクが止まらないのだ。
「今年はプレゼントなしです」
そんな言葉をかけられてショックを受けた。ただただひたすらその場にうなだれてしまった。
何も……貰えない……?
私の高揚感は一瞬だけだった。高揚感は絶望へと変わり、絶望と悲しみの中、年の終わりを過ごさなければならない。
ならばせめてクリスマスケーキだけでも!!
そう言って用意してもらったケーキを食べて、私は機嫌を取り戻した。プレゼントがなくたっていいじゃん。雰囲気だけでも十分楽しかったんだから。
「冗談だよ。メリークリスマス」
プレゼントが用意されていた。子犬だった。
公開:22/12/04 09:46

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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