邪悪な鳥

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むかしむかし、あるところにそれはそれは悪い鳥がいました。悪い鳥は邪悪な鳥として人々から恐れられ、怖がられていました。邪悪な鳥は真っ黒な体をしていて、カラスのような雰囲気がありますが、体格はカラスの数倍の大きさなので、一目で違いが分かるのです。
「また邪悪な鳥が飛んでいた。災いが起きようとしている」
「恐ろしいわ。早く殺さないと」
人々は邪悪な鳥を殺そうと躍起になっていました。そんなある日の事、村の子供が行方不明になりました。村人全員で探しましたが見つかりません。そこへ邪悪な鳥がやってきました。
「お前がやったのか!!」
そう聞くと、邪悪な鳥はついに口を開きました。
「小僧が行方不明か。ならば私も空から探してやろう」
邪悪な鳥は、邪悪なのではなく神の使いだったのです。子供は見つかり、鳥は消えていきました。
村人達は反省し、見た目だけで判断する事は愚かな事だということを知りました。
公開:22/11/30 09:31

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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