愛とは分からないもの

A「ぼくは女の子に告白したら、付き合うくらいなら死んだ方がいいと言われたことがある。ぼくのために命すら捨ててくれようとした人もいたんだよ」
B「ぼくだって告白した子から、やめて鳥肌が立つと言われたことがあるよ。よほど感動してくれたんだね」
C「ぼくだって会いたいのは、やまやまだけどと言われたことがあったよ。山ほど会いたかったんだね」
D「さあ学園一のマドンナのEさん。この中で誰と付き合いますか？」
Dとその一味は悪趣味な人たちで、少し頭の弱いA.B.C三人の男たちにEがお前らのうちの誰かを好きらしいぞと言い、騙して連れてきたのだ。それを真に受けて三人はやってきて、過去のことをアピールし始めたのだった。
Eは女神のような微笑を浮かべ、Aくん付き合ってと言った。
Dとその一味は愕然とした。双方の困る顔を見て、面白がろうと思っていただけだったのだ。
EとAは順調に付き合い、やがて結婚した。