ドレミファ空

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空に向かって音楽を奏でる。僕の場合はピアノだ。公園に設置された期間限定のストリートピアノで奏でた曲を聴いた人は、立ち止まって僕の演奏を聞いてくれる。演奏が終わると拍手され、僕は照れながらお辞儀をする。ああ、ストリートピアノはとても良い。気晴らしには最高だ。わざわざ遠出して弾きに来た甲斐があった。
「あのう、すみません。ピアノを習っているんですか?」
一人の女性に声をかけられた。とても美人で思わず緊張してしまった。
「あ、はい。今はコンクールに向けて練習してるんですが、調子が出ないので気晴らしに来たんです」
「そうですか。ドレミファ空を見上げると、上手く演奏できますよ」
「ドレミファ空?」
「別名、音楽雲とも呼ばれています。この雲の元で音楽を奏でると良い演奏ができるんです」
「どれがドレミファ空なんですか?」
「あの雲です」
女性は指差した。面白い話を聞いた。帰ったら探してみよう。
公開:22/11/23 08:50

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1000作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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