心くすぐる香り

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フィールドワークからの帰り道。空腹を感じ、ラーメン屋に入った。
洒落た店内にはその雰囲気を壊さんばかりの大量の張り紙。
ドアは開けたら閉めろ。注文は食券を購入しろ。店内ではお静かに。水はセルフサービス。SNSに上げるな。ルールが守れないなら帰れ。等々…まるで注文の多い料理店だ。
食券を購入するとルールに従い席に着く。空腹は最大のスパイス。厨房から漂う香りに期待値は高まる一方だ。
いつの間にか目の前にラーメンが置かれていた。箸を手に麵を啜る。ウマい!
やみつきになる味だ。新たに食券を購入しては腹がパンパンになるまで食べた。
そこではたと気が付く。包丁を打ち鳴らす音が近づいてくる。
もしかして本当に山猫軒?満腹で動けなくなった私を食べる気か?
店の奥から猫顔の店員が顔を出した。
「そのマタタビを譲ってもらえませんか?」
フィールドワークの成果を指さす店員。
成程。これがラーメンの隠し味か。
公開:22/11/22 20:50

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。

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