心くすぐる香り

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息子は最近、昆虫採集にハマっている。
男の子ならカブトムシやクワガタなんか欲しがりそうなものだが息子は青い羽根の蝶ばかり集めている。貴重な蝶だからか?
「違うよ、僕がアサギマダラを集めるのには理由があるんだ」
そんな名前なんだ。
息子が捕まえた蝶を一匹、私に突き出してきた。
「ニオイ嗅いでみて」
蝶のニオイを嗅ぐ?正直、嗅ぎたくないが息子の為だ!意を決して鼻を近付ける。
…うん。花の匂いだね。そうとしか言えない。
「じゃあ次はこっちのニオイを嗅いでみて」
また?嫌々鼻を近付ける。
…あれ?さっきと匂いが全然違う。
「アサギマダラって長距離を移動する旅する蝶なんだ。匂いを嗅ぐと僕も旅行したみたいでワクワクしてくるんだ」
そう言って息子は捕まえたアサギマダラを逃がした。
逃がしちゃっていいの?
「うん。アサギマダラにはもっともっと旅をしてきてほしいんだ」
そう話す息子は笑顔の花が満開だった。
公開:22/11/21 20:43

幸運な野良猫

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