屍に噺

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 ……は、はい、みなさまお見知りおき、噺屋一平でございます! おおっと今日は満席なのにみなさま立っていらっしゃる。まー気持ちはよくわかります。今すぐにでも下着脱いで催したいんでしょうね。たしかに皆さまの椅子の真ん中にあからさまに穴が空いてますけど、そこは用を足すための穴じゃありません。逆です。座薬入れるための穴です。笑いは健康のもとと言いますが、薬飲みながら噺聞いても、口は塞がって笑えませんので、もう一つの口から入れるって言う、昔の人のなんとかの一つ覚えですね。まあ皆さん顔色悪くて青ざめてますから、ようやく、使い道ができたっということで……、あ、ちょっと、登らないでお客さん登らないで、ああ、みんな登ってきた。みなさま、詰め寄られても私は医者ではないので、薬は出せません! うわっ、噛まれたー! ゾンビになるー! あーもうっ、ゾンビには薬は付けられんしクスリとも笑わん。
その他
公開:22/11/25 12:00

好太郎

主に小説投稿サイト「即興小説トレーニング」にて執筆した自作品を、推敲したものを投稿します。
他小説サイト「小説家になろう」でも同様なことをやっています。

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