太っ腹が救う

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パーティー会場にやって来た。今日は新製品の完成記念パーティーだ。沢山の料理と酒が振る舞われる。参加費は、一人当たり五千円と決して安くはない。それにも関わらず、多くの人で賑わっている。一般参加も可能だからだ。
「ねえ。市山さん。参加者多いですね。凄い反響」
僕の隣にいる女性は、事務員の道緒さん。僕達は主催者側だ。
「そうですね。どんな人が来てくれているか参加者に話しかけにいきましょうか」
「ええ」
その中でひと際目立っている十人以上引き連れている男の人に話しかける。
「あのう。市山といいます。本日はお越しくださってありがとうございます。これは何の集まりですか?」
「ん?美味い飯を奢ってあげてるんだ」
「十人もですか?」
「そう」
参加費は五万円を超えるはずだ。彼は何者だろうか。
「うっ……」
道緒さんが倒れた。喉に何か詰まらせたようだ。
「急げ、ハイムリック法だ」
彼は救命救急士だった。
公開:22/11/21 08:48

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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