嘘の数
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人の頭の上に今までついてきた嘘の数が見えるようになった。皆嘘を言う度に頭上のカウントを増やしている。その中で1人、自分は人生で1度も嘘を着いた事がないと自負する男がいた。今年社会人になったばかりの若者で、誰に対しても敬語を使う丁寧な言葉遣いが目上から評価されていた。
しかし男の頭上にもやはり嘘の数は刻まれていた。どうもあまり慕われていない上司と話す度に増えているらしい。言葉そのものは本意であっても慕ってもない人間に敬語を使おうというのが、そもそも嘘らしい話であった。
しかし男の頭上にもやはり嘘の数は刻まれていた。どうもあまり慕われていない上司と話す度に増えているらしい。言葉そのものは本意であっても慕ってもない人間に敬語を使おうというのが、そもそも嘘らしい話であった。
公開:22/11/19 12:06
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