タスキ掛け

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日本人はアピール下手である。そこでタスキを全員掛けることが義務化された。タスキに自分はこういう人間だと、アピール内容を書いてみんなに見てもらうのだ。絵なども書けるし、手軽に修正もできた。
政治家などの人は怪しい人がやってきたら、タスキを高速回転させて追っ払うことができた。SPの人数を減らすことができた。
体の弱い人はその内容を書いて、助けてもらうことができた。書いて知られるのが恥ずかしいという人は、タスキが点滅した。それで周りの人も必要に応じて助けることができた。
みんなからの信任が厚い人はタスキも輝いてきた。そういう人が上の立場に立った。
あまり目立ちたくない人はタスキに文字や絵をあえて入れなかった。その場合でもタスキの色の変化はあった。地味な色の人は、地味な色の人と話が合ったりした。ボランティアに励んでいる人は温かい色になったりした。
人間関係は以前よりもよくなった。
その他
公開:22/11/15 14:27

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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