隠し芸

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職場の忘年会で隠し芸大会をする事になり、私も隠し芸を披露する事になった。私の隠し芸。そうだな。それはまだ秘密だ。
ついに隠し忘年会当日がやってきた。飲み騒ぎ、そして隠し芸大会がスタートした。マジックを披露する上司、お笑いを披露する二人組、楽器を演奏する同僚。ふふ、皆ありきたりだ。普通過ぎる。本当の隠し芸ってのは、もっと凄いものでなくちゃならない。
「ああ、じゃあ次は君の番だ」
社長が俺を指差す。さてようやくご指名か。俺の隠し芸を披露する時が来た。これを披露した瞬間、皆は驚くに違いない。そして俺に二度と口答えできなくなるだろう。
「俺は念を送ると、相手を自由に操る事ができます」
そう言って社長に念を送った。
「皆素晴らしい隠し芸だ。今年のボーナスは、例年の10倍だそう」
「おお、社長と組んでるのか」
「あはは。社長ノリ良い」
どうやら誰も信じていないようだ。この会社は、俺の物だな。
公開:22/11/15 09:33

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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