ドラフト会議
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プロ野球のドラフト会議を村田は夢中になって見ていた。彼は熱狂的なプロ野球ファンなのである。彼が贔屓にしているチームが、有望選手を引き当てたので彼は欣喜雀躍した。
と思っていたら、いきなり家のチャイムが鳴った。彼は宅配便かと思って出たらそうではなく、スーツを着た四人組の男たちだった。
「村田滋だな」
「そうですが不躾に何ですか。失礼じゃないですか」
「防衛省のドラフト会議でな、お前が指名された。お前は今日から自衛隊員だ」
「何言ってるんですか。おれはそんなの志望した憶えもないし、勝手にそんなことを決めるなんて人権侵害でしょう」
「いやドラフトは徴募の意味もあるのだ。この非常時に十八歳以上で健康体のお前は、充分な資格がある。ここまで立派に育ててもらった国への恩義もあるだろう。国のための貴重な戦力の一環として徴収されることになったのだ。国のためだ。光栄に思え」
こうして村田滋は、連れて行かれた。
と思っていたら、いきなり家のチャイムが鳴った。彼は宅配便かと思って出たらそうではなく、スーツを着た四人組の男たちだった。
「村田滋だな」
「そうですが不躾に何ですか。失礼じゃないですか」
「防衛省のドラフト会議でな、お前が指名された。お前は今日から自衛隊員だ」
「何言ってるんですか。おれはそんなの志望した憶えもないし、勝手にそんなことを決めるなんて人権侵害でしょう」
「いやドラフトは徴募の意味もあるのだ。この非常時に十八歳以上で健康体のお前は、充分な資格がある。ここまで立派に育ててもらった国への恩義もあるだろう。国のための貴重な戦力の一環として徴収されることになったのだ。国のためだ。光栄に思え」
こうして村田滋は、連れて行かれた。
その他
公開:22/11/16 22:59
少し変わった、ブラックな話が好きです。
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