護衛の代償

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私は旗を持ち子供たちの交通安全を守っていた。私には少し特殊能力があるのだ。近未来の映像が、旗に映って見えるのだ
事故になる映像が今日も見えた。男の子が車に轢かれて、ぐったりしている姿だ。他のボランティアの人たちには見えず、私だけが見えるらしい。
その男の子が来たら、より気をつけて護衛をしてあげた。その甲斐あってかその子は事故に遭わずにすんだ。
ああよかった。しかしいつもの現象が起きるかなと危惧していたら、やっぱり起きた。車に接触され右手を骨折してしまった。
過去に二度予見した事故から、子供を救ったことがある。その度に左足と左手が骨折という憂き目を見た。
子供を救った代償なのかもしれない。
未来のある子供を救ったのだ、こんな年寄りの体は別にどうだっていいじゃないかと自分に言い聞かせているのだが、訳の分からない気分にもなる。
報酬や称賛は要らないが、代償の怪我を無くしてほしいと思った。
その他
公開:22/11/11 23:04

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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