ある田舎道

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ある田舎の道があった。当人に自覚は無いが通ると何故だか癒やされて、元気になった。その道の持つ気が、人が通ることによって醸し出されるのかもしれなかった。
しかし職や娯楽がほとんど無い村だったため、若者は学校を卒業するとほとんどの者が村を出て行ってしまった。
村に残された老人たちは危機感を持った。このままでは下手をすると廃村になってしまう。
幸い村長の息子は頭がよく義侠心を持ち合わせている人だったため、大学を卒業した後、村のために一肌脱ごうと戻って来てくれた。
村起こしのために、村で栽培した野菜やワインなどをネットなどを使い積極的に売りに出した。娯楽施設や企業なども誘致した。
これが的確に当たり、村は次第に繁栄するようになった。他の市や県から若者も来るようになったし、昔いた者も戻って来てくれるようになった。
道は舗装され車は通りやすくなった。
しかし道を通っても、癒やされなくなり喧嘩は増えた。
その他
公開:22/11/03 06:01

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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