ごますり上手

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ごますり上手になるごまというのが売りに出された。これを食べると人を褒めるのが、とても上手になるのである。日本は派閥社会なので、これを食べた方が出世はしやすいだろうと、みんな食べ始めた。
その効果はてきめんで、順調に出世をしていく人が多くなった。能力がさほどなくても、上に気に入られて引き上げられたからだ。
逆に能力があってごまをする人は、上に煙たがられた。こいつおれより能力が上なのに、何を今さら媚びてるんだよ嫌味な奴だなと思われたからだ。自分が追い抜かれることへの不安からか、そういう人はあまり出世できなかった。腹黒い人はわざとバカなフリをしたり、わざと失敗したりして警戒を解いて出世をしていく人もいたが能力のある人は純粋な人が多いので、なかなかそこまでできなかった。
外交でもお世辞ばかり言うものだから、相手をいい気分にはさせるものの発展的な話には繋がらなかった。
日本の国際的地位は落ちた。
その他
公開:22/10/28 12:02

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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