水玉模様の牛

生まれたのは北海道の牧場だった。水玉模様の牛が生まれ、大きなニュースとなった。それは世界各国を騒然とさせ、水玉模様の牛を見ようと研究者から一般人まで多くの人が訪れた。北海道への経済効果は計り知れず、水玉模様の牛のゆるキャラを作って観光地として盛り上げる事にした。
「これはビジネスチャンスですよ。水玉模様の牛時代の到来ですよ。北海道の独り勝ちですよ」
北海道の県職員達は、大いに盛り上がった。これから忙しくなる。グッズの販売や観光パンフレットの作成。駐車場の整備。ああ、忙しい。忙しい。
しかしある日の事だった。水玉模様の牛が急に体調を崩したのだ。多くの人に見られたストレスからだろうか？
数日たったある日の朝、水玉模様の牛の飼い主が牛の様子を見た。すると模様が星型に変わっていた。
「ど、ど、どう、どう、どうするんだ！！星型になってるじゃないか！！これはこれで凄いが！？グッズ用意したのに赤字だ」