メロスは何のために走るのか

メロスは走った。
氾濫で橋の崩落した河を超え、襲撃する山賊を撃ち倒し、人間不信の暴君ディオニスの元へ。故郷から十里の先にある都への道のりを、メロスは全力で走った。身代わりとなって命を預けてくれる友、セリヌンティウスの為に。
暴君と約束した猶予は三日。今日がその期日だ。沈み始めた陽が見えなくなった時、友は殺される。私の所為に。
しかし、メロスの心身は限界だった。

問一
この物語の続きを簡潔に創作せよ。
問二
メロスの移動速度は？ただし、一理＝3.9km、往復に24時間かかったとする。
問三
メロスの心情を英文で表せ。
問四
ディオニスのような政治形態を何というか？
問五
メロスの走る仕組みを、骨格、筋肉、関節の単語を用いて説明せよ。

「先輩。この入試問題、一つだけで試験問題にするのはさすがに無理があるんじゃ…」
「いいんだよ。これは何に興味がある受験生か、調べる問題なんだから」