賞味期限

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秘密基地である祖父の倉を掃除していると綺麗なお菓子の缶を見つけた。
「掃除が終わったら食おうぜ!」
『ちょっと待って。それ、賞味期限大丈夫?あと、勝手に食べるのはよくないよ…』
リーダーの俺に意見するとはいい度胸だ!が、確かに食べてお腹壊すのは嫌だな…
〈これ、賞味期限書いてないよ。それに缶は綺麗だけど物凄く古そうだし…ねぇ、開けるのはやめようよ〉
おばけが出るかも…の一言に生唾を飲み込む。
【まるでシュレディンガーの猫だね。お菓子が入っているかもしれないし、おばけが入っているかもしれない。食べれるかもしれないし、食べられるかもしれない】
「きょ…今日食べなくてもいいだろう。また今度にしようぜ」
俺の言葉に皆が頷いた。

家に帰った俺は秘密基地で見つけたお菓子の缶の話を父にした。
「父さん達もあのお菓子の缶、怖くて開けられなかったんだ」
父も、また今度、が来なかったんだと苦笑いを浮かべた。
公開:22/10/21 20:47

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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