芝居公演

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近所の公民館に劇団が来ると言う、コロナで3年振りのエベントとの話しだが芝居はそんなに上手くはないらしい。でも入場無料だし皆で見に行こうかと盛り上がっていた。でも噂ではこの劇団員は皆好き勝手に演じイマイチの猿芝居だよと揶揄する人もいた。

それでもおにぎりの弁当持ちで、楽しみに行く年寄りも沢山いる。
だが当日開演時間が過ぎても、劇団一行が今だ来ず始まらない。
係員も責任を感じてか、おかしいな交通渋滞かなと焦っている。
暫くして、やっとマイクロバスが到着した。
内で開演を待ちわびている観客の耳にも、外でキーキーキャキャと言いながら、控室に入って行く一行の声が聞こえた。
司会者のお詫びの挨拶の後、やっと幕が開き今日の役者衆が舞台衣装でぞろぞろと現れた。何と本物の猿達が、化粧をし桂や衣装を付け、芝居の猿真似をしている。何だァこれは文字通り猿芝居ではないか。
同じ猿なら、猿之助に来て欲しかったなァ。
ファンタジー
公開:22/10/20 23:50

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