棒アイドル
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スーパーのお菓子売り場を通ったとき、服の裾を引っ張られた。見ると、娘の結衣が私の服の裾を持ったまま、もう一つの手でどこかを差している。
「アイスほしい」
私は腰を屈めた。
「どのアイスがいいの」
「アイドルのやつ」
パッケージの箱に、女の子に人気のアニメの主人公、美少女アイドルのキャラクターが描かれたアイスを見つけ、結衣に見せる。
「それじゃない。愛ちゃんが言ってた。食べたら翔くんが出てきたって」
現実のアイドルの名前を出してきた。
私は結衣を連れてアイス売り場を移動し続ける。たまたま目に入ったアイスを一本手に取った。
「たぶん、これよ」
レジを通り、スーパーを出る。車に乗り込んだところで、結衣にアイスを手渡した。さっそく食べ始める。
信号待ちで停車したタイミングで結衣が声を上げた。
「翔くん、出てきた」
アイドル翔くんの似顔絵が描かれたプラスチックの棒が顔を出していた。
「アイスほしい」
私は腰を屈めた。
「どのアイスがいいの」
「アイドルのやつ」
パッケージの箱に、女の子に人気のアニメの主人公、美少女アイドルのキャラクターが描かれたアイスを見つけ、結衣に見せる。
「それじゃない。愛ちゃんが言ってた。食べたら翔くんが出てきたって」
現実のアイドルの名前を出してきた。
私は結衣を連れてアイス売り場を移動し続ける。たまたま目に入ったアイスを一本手に取った。
「たぶん、これよ」
レジを通り、スーパーを出る。車に乗り込んだところで、結衣にアイスを手渡した。さっそく食べ始める。
信号待ちで停車したタイミングで結衣が声を上げた。
「翔くん、出てきた」
アイドル翔くんの似顔絵が描かれたプラスチックの棒が顔を出していた。
その他
公開:22/10/22 19:00
2021年3月に小説を初めて完成させました。いろいろなジャンルのショートショートを書いていきたいと思います。
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