不思議図書館

近所の図書館に行き、大体は週刊誌等を読んでいるが、今日は何か不思議な話が書かれている本は無いかなと、本棚を下から上まで順番に確認していくが、これはと思う様な本が見つからない。
検索機が置かれていて、探すもいまいちだ。よくまーこんなに多くの図書があるもんだと、感心するやら嫌になってしまう。
ジャンル別には並んでいるが、上手くぶち当たらない。お腹も空いたしそろそろ家に帰ろうかと、横目で本棚を見上げながら出口への階段を登ろうとする時、何かビーム光線みたいの物が目に当たった。びっくりし振り返り飛んできた光線の出元を見ると、何と見落とした最上位の右端の柱の横辺りからだ。戻って梯子をゆっくり上り、その本を手にして降りた。
ページを捲ると、何と探し求めた内容の本ではないか。
誰も読んでくれない本が、必死で自分に呼びかけてくれたのかも知れない。
勿論この本を借りて、宝物の様に抱きかかえて家路についた。