カバとの生活
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朝起きると、部屋にカバがいた。カバは申し訳なさそうな顔でコチラを見てきた。僕は何故か、そのカバの事が愛おしくなり「いいよ。」と言った。その日からカバとの生活が始まった。僕はカバに名前を付ける事にした。「カバ美」多分、メスだから。そんなカバ美はいつも申し訳なさそうな顔でコチラを見てくる。カバ美に押し潰されて窒息しそうになった時も、カバ美が撒き散らしたご飯の後片付けをしてる時も、カバ美がドアの前で寝てしまいボクがトイレに閉じ込められてしまった時も、いつも申し訳なさそうな顔でコチラを見てくる。その顔を見ると、僕は「いいよ。」と許してしまう。そんなある日、カバが1頭増えた。多分オス。カバ美は申し訳なさそうな顔でコチラを見てきた。カバ美の様子がいつもと違う。顔を赤らめている?そこで僕は気づいた。彼氏!!カバ美は僕に彼氏を紹介してくれているのだ。「いいよ、カバ美。」ますます部屋が手狭になるけど。
ファンタジー
公開:22/10/18 15:32
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時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。
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