紅葉爺さん
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この時期になると思い出す。紅葉爺さんの事を。俺が紅葉爺さんと出会ったのは、小学五年生の秋だった。学校に登校している途中、枯れ木に粉をかけている爺さんがいた。何やってるんだろうと思って見ていると、その枯れ木から色鮮やかな紅葉が咲き誇った。俺は花咲か爺さんを見たのだ。花咲か爺さんは、おとぎ話の中だけの事ではなかった。衝撃を受けた俺は、気が付けば紅葉爺さんに話しかけていた。
「将来、長い時間が経って思い出を振り返った時、ここには綺麗な景色があったなと思い出してくれると嬉しいよ」
紅葉爺さんはニコニコしながら、俺にそう言った。
それから二十年が経った。俺は大人になり、久しぶりに実家に帰省した。そしてふと紅葉爺さんの言葉を思い出し、あの紅葉がどうなっているのかと思って行ってみた。するとそこは、家が建っていた。紅葉の姿はなかった。でも俺の心の中には、今もまだ色鮮やかな紅葉爺さんの紅葉が残っている。
「将来、長い時間が経って思い出を振り返った時、ここには綺麗な景色があったなと思い出してくれると嬉しいよ」
紅葉爺さんはニコニコしながら、俺にそう言った。
それから二十年が経った。俺は大人になり、久しぶりに実家に帰省した。そしてふと紅葉爺さんの言葉を思い出し、あの紅葉がどうなっているのかと思って行ってみた。するとそこは、家が建っていた。紅葉の姿はなかった。でも俺の心の中には、今もまだ色鮮やかな紅葉爺さんの紅葉が残っている。
公開:22/10/18 10:05
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