賞味期限

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「お代官様、黄金色の菓子でございます」
『これはまたウマそうな…越後屋、お主もワルよのぅ…』
「いえいえ、お代官様こそ」
『しかし越後屋よ。この菓子は賞味期限が過ぎているように見える。一つ齧ってみよ』
「あむあむ…さすがお代官様…申し訳ございません。金の純度があまりよろしくないようです」
『やはりな。それでは儂の口には合わん。越後屋よ。それを捨ててまいれ。確か西の農村が今年は不作で、年貢が払えないと言っておっただろう。そいつらにでも食わせてやれ』
「それではお代官様。ついでに税の徴収をしてきても宜しいですかな?」
『当然だ。食い物は十分にある。それより奴らが手に入れるであろう金子を税として徴収して来い』
「お代官様のその回りくどい優しさにこの越後屋、胸がいっぱいでございます」
『それは良かった。胸がいっぱいだと胸元に金子を忍ばせる事も出来んだろう。分かっていると思うが着服は御法度だぞ』
公開:22/10/19 20:49

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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