賞味期限

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私の村には神様が住んでいる。
その神様は村に繁栄を齎す代わりに生贄を要求してくる。その生贄に私が選ばれた。
だが悲観する事はない。神様は私に利用価値があると思ったなら、その間は生かしてくれる。
その間に生贄としての賞味期限が切れたのなら、私は晴れて生贄の任を解かれる。
私は神様に最先端の農耕技術を披露した。この技術を上手く使いこなす事が出来れば、果実の糖度を上げる事が出来る。さらに害虫や病気による被害を最小限に抑える事が出来る。
ただ、その成果が出るのは何年も先である。
「そうか。ならその数年は貴様を食わずに待ってやろう。村の役に立つ技術を存分に披露するといい」
こうして私は生贄でありながら普段と何一つ変わらない生活を送り続け、農耕技術の発展に努めた。
そして技術が村に定着する頃、私は賞味期限を迎えた。
神様は村に繁栄を齎してくれる。生贄という言葉で村を脅し、私達の成長を促してくる。
公開:22/10/18 20:59

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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